― 準備から笑顔までの体験記録 ―
レクリエーション素材づくりの悩み
レクリエーションの準備は、楽しみな一方で少し大変な作業でした。
地域のイベントや子ども向けワークショップでは、毎回テーマを変えて何かを「手作り」します。
春は桜の飾り、夏は風鈴、秋は葉っぱのモチーフ、冬はクリスマスのオーナメント。
「自分の手で作る楽しさ」を味わってもらうため、できるだけ既製品を使わずに素材から準備していました。
でも、手作業で切り抜いたり、同じ形をたくさん作るのは時間がかかります。
カッターを持つ手が痛くなったり、曲線がうまく揃わなかったり…。
そんなときにふと思ったのです。
「もう少し楽に、きれいにできる方法はないかな?」
そのとき出会ったのが、xTool M1というレーザー加工機でした。
xTool M1を知ったきっかけと購入の決め手
xTool M1を知ったのは、ハンドメイド作家さんのSNS投稿でした。
小さな木のチャームやアクリルキーホルダーがきれいに仕上がっていて、
「これが家庭用レーザーで作れるの?」と驚きました。
調べてみると、M1はレーザー加工とブレード切断が1台でできる機械。
木や革をレーザーで彫ったり切ったりできるだけでなく、紙やステッカー素材も正確に切れます。
私が気に入ったポイントは次の通りです。
- 自宅でも置けるコンパクトサイズ
- 安全カバー付きで子どもがいても安心
- デザインソフトが使いやすく、日本語対応
そして何より、同じ形を何個も正確に作れる点が決め手でした。
イベントでは20個、30個と同じ素材を用意することが多く、この部分が効率化できるのは大きな魅力でした。
思い切って購入を決め、届いた日には箱を開ける手が少し震えました。
まるで新しいおもちゃを手に入れた子どものような気分です。
初めての加工体験と戸惑い
最初に作ったのは木のキーホルダー。
M1に付属のサンプル素材をセットし、デザインソフトで簡単なイラストを読み込み、スタートボタンを押すと静かにレーザーが動き出しました。
木の表面を焼くように線が描かれ、数分後には自分のデザインが木に刻まれていました。
「すごい…!」思わず声が出ました。
最初は戸惑いもありました。
木材の厚さや種類によって出力・速度を変える必要があり、強すぎると焦げ、弱すぎると切れない。
排気も考慮し、窓際に設置して換気扇を回す工夫もしました。
でも少しずつ設定を覚え、きれいに仕上がったときの達成感は格別でした。
素材づくりが変わった瞬間
M1を使い始めて最初に驚いたのはアイデアの実現スピードです。
以前なら切り抜きだけで半日かかっていたものが、数分で完成します。
たとえば「動物のマグネット作り」。
木製の丸いプレートに動物のシルエットを彫刻し、裏にマグネットを貼るだけで完成。
同じデザインを20枚作るのも10分ほどで済みます。
作業時間が短くなった分、デザインを考える時間が増え、イベントの準備が楽しくなりました。
秋の地域フェスでは、紅葉やどんぐり、キツネなどのモチーフを切り抜きました。
できあがったパーツを手にした子どもたちの表情が忘れられません。
実際に作ったレクリエーション素材5選
- 木のネームタグ
- 木製タグに名前をレーザー刻印。子どもたちが首から下げて大喜び。
- 素材:ヒノキ板(3mm)、加工時間:約3分
- 動物マグネット
- うさぎ・くま・ぞうなどを木でカット。手作業より正確で、子どもも安全。
- 素材:MDF木材、加工時間:約5分
- アクリルのキーホルダー
- 半透明アクリルに模様や名前を彫刻。光を通すとキラキラ。
- 素材:アクリル2mm、加工時間:約7分
- 紙のステンシルプレート
- 厚紙をブレードカットで切り抜き、絵の具遊びに活用。
- 素材:厚紙、加工時間:約2分
- 季節のオーナメント
- 桜・紅葉・雪の結晶など。塗装や組み立ても楽しめる。
- 素材:木材・厚紙、加工時間:約4〜8分
ワークショップ当日の様子と笑顔
地域の公民館で行った「木のマグネットづくり」では、
子どもからお年寄りまで幅広く参加しました。
テーブルにはM1で切り抜いた動物パーツが並び、
「これ、手作りなんですか?」と驚く声も。
子どもたちは色を塗ったりシールを貼ったりして、自分だけの作品を完成させました。
完成品を並べて撮影会をすると、会話が自然に生まれ、笑顔が広がります。
M1が作ってくれるのは、単なるモノではなく、人と人とをつなぐ時間なのだと感じました。
使ってわかったコツと注意点
- 素材選び:ヒノキは香りや風合いが良いが焦げやすい。MDFは安定して加工可能。
- 加工設定:速度と出力のバランスが重要。保存設定で再現性を確保。
- 線の太さ:0.1mm以下で正確にカット。
- 安全・換気:レーザー加工時は排気と子どもの安全を確保。
- 仕上げ:ヤスリやオイルで完成度アップ。
導入のしやすさと他機種との比較
私がM1を選んだ理由のひとつは、価格と導入のしやすさです。
| 機種 | 特徴 | 用途・導入しやすさ |
|---|---|---|
| xTool M1 | レーザー+ブレード切断の2in1 | 比較的価格が抑えられ、設置も手軽。初めての1台に最適 |
| xTool M1 Ultra | レーザー+ブレード+ペン+インクジェット搭載 | 機能は豊富だが、価格・設置スペースはやや大きめ。多用途向け |
| xTool S1 | ダイオードレーザー搭載、出力や素材対応は幅広め | 家庭用にも使えるが、M1より価格は高め |
| xTool P2S | CO₂レーザー搭載のハイエンドモデル | プロ向け。高出力・広い素材対応だが、価格・設置環境はハードル高め |
M1は、家庭や小規模イベントでも十分活用できる性能で、初めてのレーザー加工機として導入のハードルが低く、コストパフォーマンスも高いと感じました。
必要に応じて上位機種を検討するステップも可能ですが、まずはM1でも十分に楽しめます。
xTool M1がもたらした変化
- 準備が楽しくなった:作業時間が減り、アイデアを考える時間が増加
- 家族も巻き込める:休日に親子で工作が楽しめる
- 地域とのつながり:公民館やイベントでの活用が広がる
- アイデアが形になる喜び:デジタルと手仕事の融合で達成感が大きい
まとめ
xTool M1は、家庭でも地域でも、手軽に「つくる喜び」を共有できる機械です。
準備が楽になり、子どもや高齢者も笑顔になり、ものづくりの楽しさが広がりました。
高価な上位機種が必要な場合もありますが、M1は入門〜活用域の幅広さと導入のしやすさで特におすすめ。
これからもM1で、季節のオリジナルグッズや思い出を形に残す作品づくりを楽しみたいと思います。



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