家事の合間にキッチンを片付けていたとき、
壁際の細長いスペースがふと気になりました。
「あそこ、何か置けそうだな」
そう思った瞬間、棚のイメージが頭の中に浮かんでしまい、
そのままホームセンターへ向かっていました。
既製品を買うという選択肢もありましたが、
どうせなら、自分の暮らしにちょうどいいサイズで作りたい。
そんな気持ちが勝ったんです。
材料と道具選びから、すでに楽しい
今回選んだ材料はこちら。
- SPF材(1×4・1×6)
- 木ネジ
- 棚受け金具(黒)
- 水性オイルステイン
- クリアトップコート
- サンドペーパー(#180/#240/#400)
そして道具は、
- インパクトドライバー
- 充電式丸ノコ
- 電動サンダー
- 差し金・メジャー・鉛筆
- クランプ
- 水平器
DIYって、材料屋さんに行くところからもう楽しいんですよね。
棚板に使う木材を選んでいると、表情や節の入り方の違いに気づく。
手に取って眺めて、「これだ」と思える瞬間がある。
採寸は静かな時間。完成を想像しながら
棚を置きたいスペースの幅は21.3cm。
余裕を少しみて、棚板は20.8cmにすることにしました。
メジャーを当てて数字を確認しながら、
完成した棚がそこに収まる姿を想像すると、
まだ木材すら切っていないのに、ちょっと嬉しくなります。
採寸って地味ですが、気持ちが整う工程でもある気がします。
木材をカットする瞬間は、ちょっとした冒険
丸ノコのラインを確認して、深呼吸して、スイッチON。
「ウィーン」という音とともに、木の香りが広がる。
まっすぐ切れたときの安心感。
思っていた長さにぴったり収まったときの小さな達成感。
切った木材を並べてみると、
「棚の形になりそうだな」と期待が膨らむんです。
ヤスリがけで、木が優しい表情になる
電動サンダーに#180番のペーパーをセットし、角を整える。
#240 → #400と番号を上げていくと、手触りがどんどん滑らかに。
最初はザラッとした質感だった木が、
途中から“触りたくなる木”に変わっていく。
個人的に、この工程が一番好きかもしれません。
家具として、存在感が生まれる瞬間だから。
塗装中は、木が深呼吸しているみたい
ウォルナット系のステインを薄く伸ばすと、
木目がゆっくり浮き上がってくる。
乾くのを待ちながら、完成した棚が置かれたキッチンを想像する。
DIYって、作業していない時間も楽しいですよね。
トップコートを塗ると、光の吸い方まで変わって、
ぐっと大人っぽくなる。
インパクトドライバーの頼もしさに感謝
棚受け金具を壁に取り付けるとき、
インパクトドライバーが本領発揮。
力を込めすぎる必要がなく、
木ネジが気持ちよく入っていく。
「道具がいいと、DIYはもっと楽しくなる」
と改めて感じました。
もちろん、締めすぎ防止のため下穴も忘れずに。
いよいよ設置。ここが一番ドキドキする
棚板をそっと乗せて、水平器で確認。
ライトグリーンの泡がど真ん中に止まった瞬間、
思わず声が出ました。
サイズも、色も、雰囲気も、想像通り。
買い置きした食品を並べると、
散らばっていたものが一箇所にまとまり、見える化される。
ただ収納が増えただけなのに、気持ちがすっきりする。
作ってみて感じたこと
- DIYは、完成より過程が楽しい
- 電動サンダーは本当に便利
- インパクトは一本あると安心感が違う
- 木材の表情はひとつとして同じものがない
- 「自分で作った家具」は想像以上に愛着が湧く
日常に、ひとつ好きなものが増えた気がします。
今後のDIY欲が加速
「あのスペースにも棚作れるな」
「この引き出し、自作しても良さそう」
そう考えてしまうくらい、楽しい時間でした。
道具は使うほど手に馴染んでいくし、
次のDIYの背中も押してくれる。
まとめ
棚づくりは特別な技術がなくても始められるけれど、
丁寧に作れば“暮らしの味方”になります。
自分の手で形にしていく過程、
木の変化、工具の音、完成した瞬間の達成感。
DIYの魅力って、こういう積み重ねなんだと思います。

