英語が話せない私が飛び込んだオーストラリア・ワーホリ体験記

ワーキングホリデーやってみた

──英語力ゼロでもなんとかなる!失敗も笑って楽しんだ一年──


外国の文化を体感してみたかった

英語はほとんど話せなかった。
中学・高校の授業で習ったことも、すっかり忘れてしまっていた。
そんな私が、まさか海外で一年暮らすことになるなんて、あの頃は思ってもみなかった。

きっかけは単純で、「外国の文化を体感してみたい」という気持ちだった。
日本の外の世界を自分の目で見てみたい。
そして、自分を少し変えたい――そんな思いが日に日に強くなっていった。

仕事や人間関係に疲れていたこともある。
同じ毎日を繰り返すより、思い切って違う世界に飛び込みたかった。
オーストラリアを選んだのは、気候が暖かくて、人も明るくてフレンドリーだと聞いたから。
そして何より、「なんとかなるさ」という空気があったからだ。

もちろん不安も大きかった。
「英語ができないのに、仕事は見つかるのかな?」
「ちゃんと生活できるのかな?」
それでも、「行かないで後悔するより、行ってみて考えよう」と自分に言い聞かせた。
そうして私は、片道切符を手にした。


出発前の準備と最低限の英語学習

ワーホリを決めてまず始めたのが、英語の勉強。
とはいえ、いきなりTOEICの本を開いてもチンプンカンプン。
そこで、近所の英会話教室に通い始めた。

最初のレッスンでは、先生に「How are you?」と聞かれて固まった。
「えっと……I’m fine?」と答えるだけで精一杯。
それでも通っていくうちに、少しずつ“英語で話す”感覚がつかめてきた。
完璧に話せなくても、単語とジェスチャーで伝わることがわかって気持ちが軽くなった。

出発準備は想像以上に大変だった。
ビザの申請や航空券の手配、保険、銀行、荷物の整理……。
何を持っていけばいいのか悩んだけれど、最終的にはスーツケースひとつに収まった。
“必要最低限”で生きる感覚が、少し新鮮だった。

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オーストラリア到着。水着と裸足の生活にびっくり

初めての海外長期生活。到着したのはケアンズ。
空港を出た瞬間、カラッとした空気とまぶしい太陽に「うわ、南国だ!」と思った。
街中には、水着姿で歩く人や裸足でスーパーに入る人までいてびっくり。
でも、その自由な雰囲気がなんだか心地よかった。

最初の数日は、とにかく英語が聞き取れなかった。
カフェでコーヒーを注文するだけでも緊張して、何度も言い直した。
それでも店員さんは笑って「No worries!(気にしないで)」と言ってくれる。
その言葉が、当時の私には魔法みたいに優しく響いた。

オーストラリアの人たちは、本当におおらか。
「間違えても大丈夫だよ」と受け入れてくれる。
それがどれほどありがたかったか、今でも覚えている。


英語が話せなくてもできる仕事はある

いよいよ仕事探し。
英語が話せない私にとって、これが一番のハードルだった。
履歴書を配ってもなかなか返事が来ず、落ち込んでいたとき、同じシェアハウスの日本人に教えてもらった。
「日本食レストランなら英語が苦手でも雇ってもらえるよ」と。

それが私の最初の仕事だった。
ホールスタッフとして働きながら、英語での接客を少しずつ覚えていった。
「Water, please?」と頼まれてお茶を出してしまったり、オーダーを聞き間違えたり。
そんな失敗もたくさんあったけれど、同僚のオージーが笑って助けてくれた。

英語ができなくても、笑顔と挨拶があればなんとかなる。
それに気づいてから、仕事が少しずつ楽しくなっていった。
“通じる”ことより、“伝える”ことを意識するようになっていった。


学校とアクティビティで広がる世界

仕事に慣れてきた頃、「もっと英語を話したい」と思うようになった。
そこで通い始めたのが、ローカルの英会話学校。
クラスには、韓国・ブラジル・フランスなどいろんな国の人たちがいて、
授業のたびに笑いが絶えなかった。

「Perfect Englishなんて誰も話してないのよ」と先生が言ったとき、
少し肩の力が抜けたのを覚えている。

休日はアクティビティにもたくさん参加した。
スキューバダイビング、動物園、マーケット、バーベキュー。
言葉が通じなくても、笑いながら過ごす時間が増えると自然に仲良くなれる。
海辺でキャンプした夜、満天の星空の下でみんなで話した時間は、今でも忘れられない。

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「話せなくても伝わる」経験がくれた自信

数ヶ月が経つ頃、少しずつ英語が聞き取れるようになってきた。
それでもまだ、話すのは苦手。
でも、以前みたいに「間違えたらどうしよう」と思うことはなくなった。

ある日、スーパーでおばあさんに話しかけられた。
「このソース、どっちが美味しいと思う?」
正確な意味は分からなかったけど、笑って「Maybe this one?」と答えると、
おばあさんはニコッとして「Good choice!」と返してくれた。
その瞬間、言葉じゃなくても“気持ち”は伝わるんだと思った。

それ以来、英語を話すのが怖くなくなった。
完璧じゃなくてもいい。
伝えようとする気持ちがあれば、相手はきっと分かってくれる。
この経験が、私の中で一番の財産になった。


ワーホリを通して変わった考え方

帰国が近づくころ、改めてこの一年を振り返った。
行く前は「英語を話せるようになりたい」と思っていたけれど、
実際に得たのはそれ以上のものだった。

一番の変化は、「とりあえずやってみよう」と思えるようになったこと。
知らない土地で、言葉も分からず、それでもなんとかやってこれた。
「失敗しても、意外とどうにかなる」ということを、体で覚えた気がする。

やってみないと分からない。
結果よりも、挑戦したこと自体に意味がある。
そう思えるようになった自分に、少し誇りを感じた。

日本に帰ってからも、何か新しいことを始めるたびに、あのオーストラリアでの経験を思い出す。
「大丈夫。あの時できたんだから、今回もきっと大丈夫。」
そう思えるようになったのは、ワーホリでの時間があったからだ。


英語力より大事なのは「勇気」──迷っている人へ

もし今、「英語が話せないけど、ワーホリに行ってみたい」と迷っているなら、
私は心からこう伝えたい。

英語力より大事なのは、最初の一歩を踏み出す勇気。

私も最初は怖かった。
話せなかったらどうしよう、仕事が見つからなかったらどうしよう。
でも、行ってみたら“なんとかなる”ことのほうが多かった。
むしろ、できないからこそ、人の優しさや自分の可能性に気づけた。

英語が苦手でも、あなたの中にはちゃんと「伝えたい気持ち」がある。
その気持ちがあれば、必ず誰かが受け止めてくれる。

もし少しでも心が動いたなら、まずは一歩を。
エージェントの無料相談やオンライン英会話など、
“はじめの一歩”を小さく踏み出すだけで世界は少しずつ動き出します。


おわりに

英語が話せないまま飛び込んだオーストラリアでのワーホリ生活は、
失敗もたくさんあったけれど、その全部が今では大切な思い出。

「できない」からこそ見えた景色があった。
英語が話せなくても、人とつながることはできるし、
行動すれば世界はちゃんと応えてくれる。

もし今、あなたが迷っているなら――
どうか怖がらずに、少しだけ勇気を出してみてください。
その一歩の先に、きっとあなただけのストーリーが待っているはずです。

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